読点の打ち方を解説されいるブログ記事がありまして、いろいろ勉強になりました。
どんな記事かといいますと、ライターをされている方が、本多勝一『日本語の作文技術』という本の「読点の打ち方」を説明しているもの。なかでも「へー」と思ったのが、
- 「わかりやすい文章のために必要なテンの原則」をたった2つに絞りこんでいる
というところです。具体的には、
- 原則1:長い修飾語が2つ以上あるとき、その境界にテンをうつ。
- 原則2:原則的語順が逆順の場合にテンをうつ。
この2つが本多読本的に必要最低限なテンになっています。あとは、思想のテンと言って、読みやすい文にするために打つだけ。
それぞれ原則のくわしい説明はこの記事におまかせするとして、「気にしなければいけないルールが2つだけ」ってところがいいですよね。そもそもルールがたくさんあると、ルールを思い出すところで時間をとられてしまい結局続かないってことよくありませんか?まぁ2つぐらいなら、忘れっぽいわたしでもなんとか思い出して実行できるラインかなと。
テンの場所を考えることで、意味のわかる文に
で、しばらくテンを打つ場所を気にしてみたところ、なかなかいいです。
今までは、テンを打つところといえば、自分が文章を考える息つぎで打っていました。しかし、この2つの原則、
- 長い修飾語は前になっているか?
- 逆順の場合にテンを打っているか?
を気にすることで、意味のわからない文が減りました。
というのも、テンのチェックをするとき、テンを増やしていくというよりは、むしろテンをどこに打っていいかわからないときにチェックの効果が発揮されます。
その場合、修飾語と修飾される後が遠くなっているなど、文の構造がおかしくなっているサイン。なので、2つの原則にあうように語順を入れ替えてみると、わりとすっきりした文に変身します。
まとめ
つまり、「テンの打ち方をチェックする」というアクションを入れることによって、
- 読みづらくなっている文を発見でき
- そして、テンを打ち直すことによって正しい構造に直せる
というメリットがあるんですね。おかげで意味のわからない文が前よりも減りました。
おもしろいので、しばらく続けてみようと思います。