「お医者さんとの相性ってあるよね」とよく聞きますが、いままであまりピンときていませんでした。
先日、あぁ、相性ってこういうことかと思ったのが、
冬から春にかけて、鼻炎が3ヶ月ほど治らず困っていました。
内科に行っても治らず、耳鼻科でレントゲンを撮ったりもしましたが、副鼻腔炎にはなっていないので長い風邪ではないかという見立てでした。
それから2〜3週間たってもずっとつらいので、もう一度耳鼻科に行こうとしたら、その耳鼻科があいにく休み。
とりあえず症状をおさえるための薬がほしいと思って、もとの内科に行きました。
いつもとはちがう先生でした。その先生は、
- その症状から考えられ原因は、AとBで
- Aを封じ込めるのはまだ早いから、Bを抑える対策をとりましょう
- それでダメだったら、Aをやっつける対策をとりましょう
- Bの対策としてこの薬をだしますね
と話されました。
- 原因をしぼって、
- こういう優先度で、
- この道筋でいきます。
- 具体的な解決策はこれです。
という見通しを説明された。
大きな病気だと治療方針をしっかり説明されるのでしょうけど、町の内科で決定にいたるプロセスを話しながらおこなう先生に初めて会いました。
そんな説明なんかいらないから、早く効く薬を出してくれという人もいると思います。
そのあと過ごしてみて思ったのは、
治療のプロセスに納得していると、思うように咳や鼻が止まらなかったりで多少しんどくても、なんとかのりきれるものだなぁということ。
治療方針を聞いていないと「ほんとにこの方法でいいのかな?」「やっぱりあの先生はヤブかも?」と、疑心暗鬼になって余計な不安を持ってしまいがちです。
プロセスに納得していると、
「先生の言う1週間分の薬をぜんぶ飲んでみてどうなるか結果をみてみよう。それまではガタガタ言わない。」
と腹をくくれる感じ。
そして、結果が出る(=治る)のが楽しみでしょうがありませんでした。
具合が悪い中でも、ちょっとした楽しみがあるっていいですよね。
「なんでも実験にして楽しんでしまえ」という嗜好もあるかと思いますが、
その性格と先生のやり方がマッチしたという。
ああこういう先生をほっしていたんだなということが分かりました。
これを相性というんだなと気づいた次第です。
内科以外の病院も、近さだけとかで決めず、自分の性格にあった先生をさがしてみてもいいなと思いました。